屋根が庭になる|草屋根のメリット・デメリットと実例紹介

丘のように見える草屋根の斜面に、小さな窓が規則的に並ぶ建物。木々の緑と屋根の芝が連続し、自然の地形と溶け込むデザイン

草屋根のある暮らし。自然とともに生きる家を、もう一度。

旅先で出会った草屋根の家。
やわらかな緑に包まれた屋根は、風景の一部になりながら、どこか懐かしさを感じさせる佇まいでした。

屋根一面に草が広がる草屋根の住宅。自然に囲まれた木壁の家で、緑の屋根が周囲の森と美しく調和している様子こちらは2022年にボスがお伺いした、エコハウスの第一人者である西方先生の事務所です。

鳥が運んでくる種子から芽吹いた草が生い茂り、上空から見ると建物だと気づかないほどです🏠

秋田旅3_西方設計訪問

そして思い出すのは、日本の茅葺屋根。

厚い茅で葺かれた伝統的な日本家屋。木材と白壁の組み合わせが美しく、自然の中に佇む歴史ある茅葺きの建物こちらは高松の栗林公園で発見した茅葺屋根。
分厚い茅が熱を遮り、草が風にそよぐ——。
かつて私たちの暮らしは、自然の力と同じリズムで成り立っていました。

便利な建材が増えた現代ですが、だからこそ、

“自然と調和した家に住みたい”

そんな思いが、静かに心に戻ってくる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、草屋根の魅力や計画時のポイント、そしてカタリナハウスの施工実例までお伝えします。

屋根一面を芝生で覆った草屋根の建物。木の外壁と緑の屋根が、周囲の住宅地の中で自然と溶け込むようにデザインされている様子。

草屋根とは?昔ながらの知恵 × 現代技術がつくる新しい屋根

草屋根(グリーンルーフ)は、屋根の上に土を敷き、植物を植える屋根のこと。
日本では古くから茅葺屋根がありましたが、現代の草屋根は、

「自然の美しさ」×「建築技術」 が融合した形に進化しています。

茅葺屋根:茅を重ねる伝統工法

草屋根:防水層+軽量土+植物の現代工法

共通しているのは、
**“自然を住まいの一部として迎え入れる”**という考え方。

違いは、
メンテナンス性や安全性が現代仕様になっている ことです。

丘のように見える草屋根の斜面に、小さな窓が規則的に並ぶ建物。木々の緑と屋根の芝が連続し、自然の地形と溶け込むデザイン滋賀県のお菓子屋さんラ コリーナ近江八幡。

印象的な形に加えて草屋根のインパクト!まるで映画の世界に迷い込んだようです。

広大な草屋根が特徴的な三角屋根の建物。青空の下、緑に覆われた屋根と木製窓が印象的で、自然と一体化した外観。庭と屋根の一体感も素晴らしい✨

草屋根のメリット:四季を感じ、エネルギーを自分たちで整える屋根

① 夏の暑さをやわらげる断熱性

柔らかく広がる芝生を近距離で撮影した草屋根の様子。季節の色づきが見える自然な質感が伝わる写真。

土と植物が「天然の断熱材」になります。
草の層が太陽の熱を吸収し、屋根裏への熱伝達を抑えるため、

夏場でも室温が安定しやすい のが特徴です。

光熱費が気になる世代にも嬉しいポイント。

② 見た目のやさしさと“眺める楽しみ”

四季で変わる屋根。
春の柔らかい緑、夏の力強い葉、秋の穏やかな色味——。

芝生の草屋根と木の外壁が調和した建物の正面外観。前庭の植栽と自然素材のフェンスが加わり、心地よい雰囲気をつくり出している。

芝生の草屋根が特徴的な木造建物の外観。秋色に染まった草が屋根を覆い、ソーラーパネルとの組み合わせがエコな印象を与えている。

こちらの屋根に植えているのは芝です。冬は枯れているのではなく、紅葉しているそうです😊
「この家は自然と一緒に呼吸している」
そんな気持ちになる美しさがあります。

③ 自然との共生を実感できる

草屋根は小さな生態系。
ミツバチや鳥が休みにきたり、雨がゆっくりと土に染み込んだりします。

住む人が環境にやさしいだけでなく、
住まいそのものも自然にやさしくなっていく家づくり です。

木の外壁に芝生の草屋根が乗った建物。青空の下、草屋根の縁に沿って設置された雨どいが美しく際立っている外観写真。

草屋根のデメリット:誠実にお伝えしたいポイント

① 重量を考えた構造計画が必須

土と植物の重さが加わるため、
建築時の構造計算が不可欠 です。

既存住宅への採用はケースバイケースで慎重に判断します。

排水、屋根の防水対策は必須。

屋根を覆う土は想像以上の量となります。

② メンテナンスを“楽しめる人向け”

草が伸びたら刈る、雑草が増えたら抜く。
屋根でありながら、“庭の延長”のような感覚です。

手間がかかるからこそ、愛着がわく。
そんな価値観の方に向いています。

③ 排水計画はしっかりと

水がしっかり流れるように設計することが肝心。
ここはプロの腕の見せ所。

カタリナハウスでは排水試験や防水計画も含めて丁寧に行います。

草屋根に向いているのはこんな人

✔ 自然の中で暮らす時間を増やしたい
✔ 丁寧に手をかける暮らしが好き
✔ 庭いじりが好き、季節の移ろいを楽しみたい
✔ エコで環境に良い家に住みたい
✔ 家の「味わい」が増えていくのが嬉しい

草屋根は、ただの屋根ではなく、
自然と一緒に歳を重ねていく“パートナー”のような存在 です。

屋根一面に草が広がる草屋根の住宅。自然に囲まれた木壁の家で、緑の屋根が周囲の森と美しく調和している様子

カタリナハウスが草屋根に惹かれる理由

私たちが草屋根を愛しているのは、
「自然と共にある家」
「人が帰ってきたくなる風景」
をつくりたいからです。

景色に溶け込む家。
そこに暮らす人の人生の“背景”まで美しくする家。

草屋根は、その想いとぴったり重なります。

草屋根 × 施工事例:木もれびCafe

愛媛・堀江にある小さなカフェ、木もれびCafe。
こちらはカタリナハウスが手がけた草屋根の実例です。

屋根の上の緑は、訪れる人をふっと癒す空気をまとっています。
光の入り方もやわらかく、風の抜けも心地よい。

屋根が“建物を守るだけの存在”ではなく、

風景そのものになる家。

そんな世界観を体感できる場所です。

👉 木もれひcafe Instagram

草屋根と相性のよいアイテム:雨どい「リンダブ」

草屋根は、雨の音・水の流れまでもが景色になります。
そこでおすすめなのが、スウェーデン生まれの雨どい 「リンダブ」。

デザインが美しい

雨が“音”ではなく“風景”になる

草屋根のやわらかさと相性が良い


👉 Lindab_shimabun Instagram

YouTubeで“草屋根の時間”を体感できます

文章では伝えきれない空気感があります。
風の音、緑の揺れ、まわりの静けさ…。

草屋根の雰囲気をそのまま感じられる動画はこちら

まとめ:草屋根は“人生の風景をつくる屋根”

草屋根は、自然に寄り添う暮らしをもう一度取り戻したい方に、
とても相性の良い選択肢です。

省エネ

見た目の美しさ

自然との調和

メンテナンスを楽しめる喜び

年齢を重ねるほどに、その価値は深まっていきます。

「草屋根って、実際どうなの?」
と感じた方は、ぜひこの機会にカタリナハウスの施工事例や他ブログもご覧ください。

あなたの心が「これだ」と感じる風景が、きっとどこかにあります。

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👉スチール製雨どい設置の様子


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