夏に強い断熱材=STEICO

 

断熱材とは?

▶断熱材の役割

断熱材は家全体の体積の約7割を占め、家の住み心地に大きな関わりを持つ建材です。
断熱工法の違いが家の中の「熱い、寒い」といった室内温度のことや
「蒸し暑い、結露する」などの湿度環境などを左右します。

断熱材が正しく機能している家であれば、様々なメリットが家にも住む人にももたらされます
家を建てるのに約2万点の建材を使うと言いますが、中でも家の「寿命」と「住み心地」に大きな役割を果たすのが断熱材なのです。

断熱材の役割

・暑さや寒さから家を守り長持ちさせる
・省エネを行い日々の光熱費を下げる
・室内の温度ムラをなくし結露や湿気に悩まされない

▶断熱材の種類

断熱材の性能は、断熱性能を数値で比較すること以外にも「何の原材料で作られているのか?」で特徴は異なります。

日本では細い繊維の間に空気をため込む、グラスウールやロックウールなどの鉱物由来の断熱材が広く普及しています。独立した小さな気泡の中にガスを閉じ込めて断熱性能を発揮する、EPSやフェノールフォームなどの石油由来の断熱材もあります。

天然素材の断熱材のほとんどは木の繊維からできており細い繊維の間に空気をため込むだけでなく、木繊維の中にも空気をことができるので、家の中に侵入する熱が室内に伝わるのを遅らせてくれます。

日本でよく使われている断熱材を成分で大別すると、以下の通りになります。

※※ここに断熱材の種類の表を挿入※※

 

 

「STEICO」とは?

▶住まいの中に森を作る

木はサスティナブルな建材としてエコロジーと熱容量のてんから高い機能を持つ建材。
「STEICO」は、その天然木の特性と最先端の技術を融合し最大限に活用したオーガニック断熱工法です。
木繊維で建物を覆う「STEICO」は例えるなら森の中で暮らすような心地よさ
真夏の森にひっそりとただずむ住まいでひんやりと澄んだ空気の中こころ静かに本を読む

そんな豊かな暮らしを、体感していただけます

▶STEICO4つの機能

 

1.断熱|夏の断熱に強い

セルロース断熱材のメリットは省エネ性と冬の温かさ。しかし、地球温暖化が進む昨今、断熱性能は冬の寒さだけではなく、夏の暑さを防ぐ性能が必要です。
STEICO断熱工法は、熱容量が高く熱伝導率が非常に低いため、真夏の外気温を室内に通しません。
優れた断熱性能で、真夏でも快適でひんやりと涼しい室内環境をつくります。

 

熱容量とは

物体の温度を1℃高めるのに必要な熱量のこと。数値が高いほど温まりにくくなります。
つまり、日本の夏を快適に過ごすには「熱容量」こそが最も重要なカギ。
これまで断熱材の性能は冬の寒さに対する熱伝導率が重要視され、熱容量はあまり注目されていませんでした。
しかし、「熱容量=夏」と「熱伝導率=冬」を高いレベルで併せ持つ木繊維断熱材は、いま欧州で非常に注目されています。

 

2.化学物質不使用|オーガニック断熱材が作る建築と暮らし

針葉樹の端材や鋸くずが原料のため、化学物質を含む成分は一切不使用。屋根や壁に施工することで、快適で健康、安心な暮らしを約束します。「STEICO」はヨーロッパ各国で何十年にも渡りその性能を実証。「STEICO」の製品は全てFSC、PEFC認証の木材から製造されたエコロジー製品です。「STEICO」はIBJ研究所の会員でありバウビオロギー協会、パッシブハウス協会の会員で環境と快適な生活を護るための活動を行っています。建物全体を覆うからこそ安全性にはこだわりがあります。

 

3.調湿|呼吸する断熱材

木繊維で構成された「STEICO」は透湿性が高く、夏の蒸し暑さや、梅雨のカビ冬の結露など、気候の変化に富んだ日本に最適な断熱材。室内を最適な湿度に調整します。

4.防音|図書館並の静かさ

断熱材でありながら、優れた防音効果を兼ね備え、心地よい室内音響効果をも約束。大通りに面した住宅でも図書館並みの静かさで、静かでストレスの無い生活環境を保ちます。

 

断熱性能について

高性能な断熱材は、冬の寒い時期に家の中を暖かく保ってくれるだけでなく、真夏の暑い時期にも過熱することなく涼しい室内を保ってくれます。
健康や環境に配慮された家づくりでは、断熱材の性能を比較するには熱伝導率だけではなく、「比熱容量」や「熱拡散性」などの数値も押さえるのがポイントです。

<用語の説明>

Q比熱容量とは?
A単位:[J/kg *K]・物体の温度を 1℃ [K] 上昇させるために必要な熱量
【数値が大きいほど断熱材が熱をためこむことができ断熱効果が高い】

Q熱拡散性とは?
A単位:㎠/h・熱伝導率を単位体積当たりの熱容量(容積比熱)で割った値であり、温度の伝わりやすさ(=拡散)を表す【数値が低いほど断熱材の物体内における熱が広がりにくく断熱効果が高い】

Q熱伝導率とは?
A単位:[W/(m・K )]・熱の伝わりやすさを表す値
【数値が低いほど熱が伝わりにくく断熱効果が高い】

 

下図は断熱材の違いによる、室内温度の変化を表したものです。

外気温が35℃の時、屋根瓦の温度は80℃にも達します。一般的なグラスウール断熱材の場合、真夏に11時間以上高温にさらされた屋根からの熱の侵入は断熱材を通過し、室内は30℃以上の耐えられない暑さとなります。

しかしシュタイコなら、約20℃の過ごしやすい室温に抑えることが可能です。この室内温度の変化の違いは「比熱容量の違い」から生じています。
木繊維断熱材は低い熱伝導率と高い比熱容量により熱の伝達時間が遅く、他の断熱材に比べて温度の変化が少ないという点が特に優れています。
室温の温度差が少ない家の中では、ヒートショックや熱中症などの健康被害に遭うことはなく、1年を通じて気持ちよく過ごすことができます。

また、室温が極端に暑くなったり寒くなったりしないことで、冷暖房に使うエネルギーの使用量は抑えられるので、健康だけでなく家計にもやさしい家を造ることができます。

 

STEICOの特長

日本は国土における森林面積が占める「森林率」が約68%と、フィンランドに次いで世界第2位の森林大国です。木は古来より身近で豊富な天然資源として現代に至るまでの長い間、土や紙、漆喰などの自然素材と共に家づくりに使われてきました。

森林で過ごすとマイナスイオンを多く浴びられて癒される、木のインテリアに落ち着きを感じ木の家具の手ざわりの良さに惹かれる、といった経験をされたことはありませんか?そんな木の特性を持ったまま、高性能な断熱材として進化を遂げているのがシュタイコです。

シュタイコが持つ断熱性能以外にも多くある特長を生かした家づくりは、まるで森の中にいるかのような室内環境を創り出してくれます。

「暖かく、涼しい」断熱効果

比熱容量が高く熱伝導率の低いSTEICOは、冬の寒い時期に家の中を暖かく保ってくれるだけでなく、真夏の暑い時期には涼しい室内を保ってくれます。

 

「呼吸する」透湿性能

STEICOは水蒸気を吸放湿するだけでなく1㎥で約7ℓの水蒸気を保湿できるので、屋根や壁の中の相対湿度(実際に空気中に含まれている水蒸気量の割合)を下げることができます。湿度の高い日本ならではの、結露によるカビや構造材の腐食といった心配をせず年中快適に過ごすことができます。

 

「静かに暮らせる」防音性能

STEICOを使った家は、家の中がとても「静か」です。大通りに面した室内でも、図書館のような静けさを手に入れることができます。高密度な木の繊維の塊なので鉱物系や石油系由来の断熱材に比べて質量が重く、遮音をするだけでなく吸音効果があります。

 

「燃え広がらない」防火性能

木だから燃えやすいのでは?と心配をされる方もいらっしゃると思いますが、STEICOは火災の際にも炎が燃え広がることはありません。高密度な木繊維で構成されているため、表面が焼け焦げすぐに「炭化層」をつくるからです。炭化層は、木繊維断熱材の内部に熱と酸素が侵入して火災が広がるのを抑え、鉱物系、石油系由来の断熱材とは異なり火災時に有毒ガスを発生することもありません。

 

「土に還る」エコロジー性能

STEICOは耐久性に優れている上に、化学物質を含んだ成分は一切使用していません。断熱材の役割を終えたら「土に還る」成分のみでつくられています。また、2019年のサスティナビリティ・レポートでは、STEICOが生産され木繊維断熱材になることで、製造中に排出されるCO2の約2倍を貯蔵するという結果も発表されています

省エネ計算サポートについて

新たに建築物省エネ法(建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律)が制定され、住宅の省エネルギー基準は建築物省エネ法で規定されるようになりました。カタリナハウスでは、建築物省エネ法への対応が不安な方や、断熱や開口部、設備を見直したい方、またどうすればZEH住宅に出来るのか知りたい方に向けて、熱性能に関する計算、一次エネルギー消費計算を行っています。

▶外皮基準

1.住宅性能基準
外皮平均熱貫流率(UA値)及び平均日射熱取得率(ηAC値、ηAH値)の設計値が基準省令で定められる地域の
区分に応じた基準値以下になっていることを確認します。

2.住宅仕様基準
地域区分や開口部比率(外皮面積に対する窓等の開口部の割合)に応じて定める。屋根、外壁、開口部等の
各部位の熱貫流率等の基準値に適合していることを確認します。

▶外皮基準

1.住宅性能基準
設計内容に応じ計算される各設備機器の一次エネルギー消費量の合計値(設計一次エネルギー消費量)が標準的な設備を
導入したと仮定し計算される一次エネルギー消費量の合計値(基準一次エネルギー消費量)を超えないことを確認します。

2.住宅仕様基準
設置する暖冷房設備、換気設備、給湯設備及び照明設備について設備機器ごとに仕様基準で定める性能以上の機器を用いて
いることを確認。断熱・設備仕様がZEH等の基準値に適合しているか確認出来ます。

熱性能に関する計算、一次エネルギー消費量計算はカタリナハウスにお問合せ下さい。

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