
🏠 耐震化ってなに?見えない場所から家の安全をつくる工事

築年数の経った家に住んでいると、外壁やタイルに入ったひびを見て「これ、大丈夫かな…?」と思うことはありませんか?
地震が多い日本では、建物が揺れ続けることで少しずつ負担が蓄積し、こうした症状が出てきます。
そこで必要になるのが**「耐震化」**。
けれど、聞いたことはあっても「実際何をする工事なの?」と思う方が多いと思います。
✨耐震化とは?
簡単に言うと、**「建物の骨組みを強くする工事」**です。
家の壁の中には、普段は見えませんが、
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柱
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梁(はり)
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土台
といった骨組みがあります。
地震が来たとき、この骨組みがしっかり固定されているかどうかで、家の揺れ方・倒壊リスクは大きく変わります。

写真のように、柱同士を金物でしっかり固定することで、揺れたときのズレ・抜け・倒れ込みを防ぎます。
派手な工事に見えませんが、命を守るためには一番大事な部分です。
🔧 壁を開けると…こんな世界になっています

耐震工事は、クロスを貼り替えたり床材を変えるような「表面のリフォーム」とは違って、壁を開けるところから始まります。

壁を解体すると、古い断熱材や雨漏りの跡、長年湿気を受けた木材などが見つかることも。
ひとつひとつ点検し、必要に応じて補強・交換していきます。
🔩「筋交い+金物+耐震パネル」で強くなる家

耐震化では、状況に応じて以下の方法を組み合わせます。
✔ 筋交い(すじかい)を入れる
✔ 金物で柱と梁を固定
✔ 耐震パネル(構造用面材)で壁全体を強くする

今回使用したのは、壁全体で力を受け止める耐震パネル(耐震ボード)。
金物設置と耐震ボードの両方を組み合わせることで、
💡点(柱・金物)+面(パネル)で揺れに負けない壁になる
という仕組みです。
🛠 工事が終わると見えなくなる場所だからこそ、大切にしたい

耐震工事の特徴は、一番大事な部分が完成後に見えなくなること。
ですが、この「見えない部分への投資」が、
安心して暮らし続けられる家をつくります。
リフォームや間取り変更、設備更新のタイミングは、耐震を見直す絶好のチャンス。
🔚 まとめ|安心は“壁の向こう側”からつくられる
耐震化は「贅沢な工事」ではありません。
地震から家族を守るための工事です。
今住んでいる家に、これからも安心して暮らしたい—
そんな願いを叶えるために、見えない部分にこそ目を向けてみませんか?



