みなさんこんにちは、カタリナハウスの成松です。
CLTをご存じでしょうか?
CLTとはCross Laminated Timber(クロス ラミネイティッド ティンバー)の略称で、ひき板を並べた後、繊維方向が直交するように積層接着した木質系材料です。厚みのある大きな板であり、建築の構造材の他、土木用材、家具などにも使用されています。集成材と似た材料の一つですが、明確に分類すると別の材料です。
・厚板を繊維方向に平行に重ねて接合したものが「集成材」
・厚板を繊維方向に直交に重ねて接合したのが「CLT」 ややこしいですね~
写真を見ると直交に重ねているのがわかりますね!
CLTがなぜ今これほど注目されるのでしょうか?
それは私達が住むこの日本にとっては大きなメリットがあるためです。日本の国土の約7割は山林で、この山林エリアに植林し、豊かな森林資源を有しています。 ところが建築材料として利用できる優秀な木材がたくさんあるにも関わらず、この木材資源が建築物に十分活かされていないのです。昔の日本は国内産木材の自給率は9割以上だったといわれますが、現在では自給率は2割まで落ち込みました。 この「木材の自給率問題」を解決する可能性を持つのが「CLT」と言われています。
ヨーロッパではこのCLTを利用した木造ビル建設がブームになりつつあります。 イタリアのミラノでは9階建の木造集合住宅が登場しました。 オーストラリアのメルボルンには10階建集合住宅があり、現在完成しているCLTの建物では一番高い木造建築物と言われています。
CLTは大型建築だけでなく、住宅規模でも利用することができます。
カタリナハウスでも小さな建物から大きな建物までCLTが活躍する未来はそんな遠くはないのかも知れませんよ~