「耐震化とは?」写真で分かる “見えない安心” のつくり方

洋室の壁を解体し、耐震壁を設置する大工さん。

🏠 耐震化ってなに?見えない場所から家の安全をつくる工事

タイルで設えた浴室の壁に走るクラック.耐震化とは関係ないと思われがちだが、気を付ける必要がある。 築30年ほどの木造住宅の白い外壁にクラックが入っている。

築年数の経った家に住んでいると、外壁やタイルに入ったひびを見て「これ、大丈夫かな…?」と思うことはありませんか?

地震が多い日本では、建物が揺れ続けることで少しずつ負担が蓄積し、こうした症状が出てきます。

そこで必要になるのが**「耐震化」**。
けれど、聞いたことはあっても「実際何をする工事なの?」と思う方が多いと思います。


✨耐震化とは?

簡単に言うと、**「建物の骨組みを強くする工事」**です。

家の壁の中には、普段は見えませんが、

  • 梁(はり)

  • 土台

といった骨組みがあります。

地震が来たとき、この骨組みがしっかり固定されているかどうかで、家の揺れ方・倒壊リスクは大きく変わります。

柱と梁を固定する金物 柱と大引を補強している耐震金具

写真のように、柱同士を金物でしっかり固定することで、揺れたときのズレ・抜け・倒れ込みを防ぎます。
派手な工事に見えませんが、命を守るためには一番大事な部分です。


🔧 壁を開けると…こんな世界になっています

建物の耐震化の為、壁を解体する職人の姿。

耐震工事は、クロスを貼り替えたり床材を変えるような「表面のリフォーム」とは違って、壁を開けるところから始まります。

壁が解体され、断熱材が見えている築40年ほどの木造住宅

壁を解体すると、古い断熱材や雨漏りの跡、長年湿気を受けた木材などが見つかることも。
ひとつひとつ点検し、必要に応じて補強・交換していきます。


🔩「筋交い+金物+耐震パネル」で強くなる家

松山市 耐震改修 耐震工事 耐震施工 耐震診断 リフォーム リノベーション

耐震化では、状況に応じて以下の方法を組み合わせます。

✔ 筋交い(すじかい)を入れる
✔ 金物で柱と梁を固定
✔ 耐震パネル(構造用面材)で壁全体を強くする

洋室の壁を解体し、耐震壁を設置する大工さん。

今回使用したのは、壁全体で力を受け止める耐震パネル(耐震ボード)
金物設置と耐震ボードの両方を組み合わせることで、

💡点(柱・金物)+面(パネル)で揺れに負けない壁になる

という仕組みです。


🛠 工事が終わると見えなくなる場所だからこそ、大切にしたい

耐震工事の特徴は、一番大事な部分が完成後に見えなくなること。

ですが、この「見えない部分への投資」が、
安心して暮らし続けられる家をつくります。

リフォームや間取り変更、設備更新のタイミングは、耐震を見直す絶好のチャンス。


🔚 まとめ|安心は“壁の向こう側”からつくられる

耐震化は「贅沢な工事」ではありません。
地震から家族を守るための工事です。

今住んでいる家に、これからも安心して暮らしたい—
そんな願いを叶えるために、見えない部分にこそ目を向けてみませんか?

 


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