結露(けつろ)は、冬の寒い時期だけに発生するものだと思っていませんか?
実は、結露は夏にも発生し、その影響は家の中の見えない部分に及ぶことが多いんです
特に、壁の内部で発生する「内部結露」は気づきにくく、長期にわたり建物にダメージを与えることがあります
こちらはお客様宅の子供部屋の写真です
内部結露の発生により壁がもろくなり、ちょっとした衝撃により大きな穴が開いてしまいました
養生テープを外すとこの通り
窓にも結露が見られます
エアコンの設定温度を確認すると18℃!
外気は35℃以上あるので20℃近い温度差があります( ゚Д゚)
今回は、そんな内部結露について、その原因と対策について解説します。
2. 内部結露のメカニズム
結露は、空気中の水蒸気が冷やされて水滴に変わる現象です。住宅内で起こる結露には「表面結露」と先ほど登場した「内部結露」の2種類があります。特に「内部結露」は、壁や床などの建物の内部で発生するため、見えにくく気づきにくいのが特徴です。夏場は、エアコンで室内を冷やすことで、外から侵入した湿った空気が壁の内部で冷やされ、結露が発生しやすくなります。
3.内部結露の悪影響
内部結露が発生すると、家や健康にさまざまな悪影響を及ぼします。
- カビの繁殖:湿気が供給されることで、カビが繁殖しやすくなります。カビが壁の内部で繁殖すると、アレルギーの原因となり、健康に悪影響を与えることもあります。
- 断熱材の劣化:湿気で断熱材が濡れると、その性能が低下します。湿った断熱材は、自重で下がったり、空気の層を潰すことで、断熱性が大幅に損なわれます。
- 木材の腐敗:湿気を含んだ木材は、腐朽菌(ふきゅうきん)が繁殖しやすくなります。これにより、木材が腐り、建物の強度が低下する危険性があります。さらに、シロアリの侵入を招き、建物の寿命を大幅に短縮させることも。
4.夏場の内部結露対策
夏の内部結露を防ぐためには、以下の対策が効果的です。
- 室内の温度を適切に保つ:エアコンを使いすぎると、室内と壁内の温度差が大きくなり、結露が発生しやすくなります。適度な室温(目安として28℃)を保つことが大切です。
- 可変透湿気密シートの導入:可変透湿気密シートは、季節によって湿気の通り具合を調整できる特殊なシートです。これにより、夏場の高湿度環境でも、壁内部に湿気が溜まらないように防ぐことができます。
3. まとめ
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- 室内温度を28℃前後に保ちましょう:エアコンの温度を下げすぎると、壁内部で温度差が生じ、結露の原因になります。エアコンを使う際は、設定温度を28℃程度に保つように心がけましょう。また、エアコンの風向きも壁に直接当たらないように調整するのが効果的です。
- 湿気対策には可変透湿気密シートを取り入れましょう:可変透湿気密シートは、湿度に応じて湿気の通り具合を調整できる優れた素材です。リフォームや新築の際には、このシートを取り入れることで、夏の湿気対策を強化できます。
- 定期的にカビや断熱材の劣化を確認しましょう:内部結露は見えにくい部分で発生するため、カビや断熱材の状態を定期的にチェックすることが重要です。異常を感じたら早めに対策を講じることで、建物の寿命を延ばすことができます。
室温・湿度を適切に保ち、快適で健康な暮らしをおくりたいですね
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